
「テリオスコート美装防汚工法」は、高耐久防汚材料「テリオスコートNP360シリーズ」を使用した環境に負荷をかけない建築・土木構造物用の無機質塗料による美装・防汚工法です。防汚対策を必要とするトンネル、アンダーパス等コンクリート構造物から表面保護を必要とする鋼構造物、タイル・石材仕上げ構造物まで幅広い範囲で効果を発揮します。

落書き防止塗装工



近年、マジックやラッカースプレー等で描かれた各種構造物への落書きは社会問題の一つとして挙げられ、その除去作業には多くの労力と費用が費やされています。「テリオスコートNP-360QD」は多種多様な構造物の落書き対策塗料として多くの実績を有し、その容易な落書き除去性能と長期耐久性(除去持続性能、耐候性能)を評価頂いております。
■ 特徴
■
用途
公衆トイレ内外装や擁壁、トンネル、アンダーパス、橋脚等落書き対策、耐汚染性を重視される構造物
■ 標準塗装仕様
コンクリート素地・落書き防止工
使用材料:USCPモルタル・SSプライマー・テリオスコートNP360QD
作業 | 内容 | 塗布量 | 備考 |
---|---|---|---|
素地調整工 | レイタンス、付着物等をポリッシャー、高圧洗浄機、サンドペーパー等で除去 | - | - |
塗装基盤築造工 | USCPモルタル(ポリマーセメントモルタル)を使用し、ピンホール、ジャンカ等を充填補修及び全体の不陸調整を行う。 | 0.13kg/㎡ | *1 12時間以上(0.5mm厚) |
下塗り | SSプライマーを刷毛、ローラー、スプレーガン等で塗布する。 | 0.2kg~0.25kg/㎡ | *1 3時間以上 |
上塗り | テリオスコートNP360QDを刷毛、ローラー、スプレーガン等で塗布する。 | 0.03~0.05kg/㎡ | *1 24時間以上 |
*1 下地の表面状態によって、塗布量が異なることがあります。
■ 性能
◆テリオスコートNP-360QDの汚れ除去方法と除去性能についての実験概要
また、簡易的な方法での汚れ除去性能について右記3種類の除去方法にて検証した。尚、汚れ付着から除去までの養生時間は2時間とした。
表1:汚れの種類
ラッカースプレー(青)/アサヒペン社製
油性マジック(黒)/ゼブラ社製
水性マジック(黒)/ペンテル社製
カーボンブラック/デグッサ社製
表2:汚れの除去方法
ウエスに水を含ませて拭き取り
ウエスにIPA を含ませて拭き取り
ウエスにアセトンを含ませて拭き取り


トンネル内装塗装工



トンネル内装工では、これまで耐久性や経済性に優れたタイル張りやパネル施工が多く使用されてきました。「テリオスコートNP-360KT」を使用したトンネル内装塗装は100μm以下の薄被膜(不陸調整は含まない)で、タイルやパネル同等の視認性、洗浄回復性が得られると共に、閉鎖空間での作業性、工期短縮による経済性、施工後の不燃性や剥落防止性等の安全性が高い工法として全国各地のトンネルで実績を積み重ねてきました。
■ 特徴
■
用途
コンクリート構造物(新・既設問わず)
■ 標準塗装仕様
コンクリート素地・トンネル内装工
使用材料:USCP モルタル・テリオスコートTSK・テリオスコートNP360KT
作業 | 内容 | 塗布量 | 備考 |
---|---|---|---|
素地調整工 | レイタンス、付着物等をポリッシャー、高圧洗浄機、サンドペーパー等で除去 | - | - |
塗装基盤築造工 | USCPモルタル(ポリマーセメントモルタル)を使用し、ピンホール、ジャンカ等を充填補修及び全体の不陸調整を行う。 | 0.13kg/㎡ | *1 12時間以上(0.5mm厚) |
下塗り | テリオスコートTSKを刷毛、ローラー、スプレーガン等で塗布する。 | 0.2kg~0.25kg/㎡ | *1 3時間以上 |
上塗り | テリオスコートNP360KTを刷毛、ローラー、スプレーガン等で塗布する。 | 0.03~0.05kg/㎡ | *1 24時間以上 |
*1 下地の表面状態によって、塗布量が異なることがあります。
■ 性能
◆テリオスコートNP-360KTのトンネル内装塗装試験規格(下塗り材:テリオスコートTSK(白))
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 | 試験機関、試験日 |
---|---|---|---|
発熱性試験 | ISO5660 Part1 準拠 | 不燃性 | 日本塗料検査協会 H22年6月4日 |
初期反射率 | JIS K5600-7-5 準拠 | 88% | 日本塗料検査協会 H22年10月1日 |
表面塗膜硬度 | JIS K5600-5-4 準拠 | 3H | 日本塗料検査協会 H22年10月1日 |
汚染性(5%硝酸) | JIS A1454-6-12 準拠 | 割れ、膨れ及びはがれを認めない | 日本塗料検査協会 H22年10月1日 |
汚染性(5%硫酸) | JIS A1454-6-12 準拠 | 割れ、膨れ及びはがれを認めない | 日本塗料検査協会 H22年10月1日 |
耐候性 | JIS B7753 準拠 | 割れ、膨れ、はがれ及び著しい変色を認めない | 日本塗料検査協会 H22年10月1日 |
洗浄回復性 | 土木用防汚材料評価試験 | Ⅰ種、Ⅱ種合格 | 土木研究センター H17年6月10日 |



■ 施工例
創成川トンネル内装塗装工事

中山地下道補修工事(その3)

タイル・石材表面保護塗装工



陶器質や磁器質製タイルは耐久性の高い仕上げ素材として多くの施設、部材で採用されていますが、経年により、付随モルタル目地からの水や炭酸ガス等の劣化因子の浸入、タイルの剥落等が懸念事項として挙げられています。
「テリオスコートNP-360G」はタイルや石材及び付随目地へ耐久性の高い保護被膜を形成することで、タイル、石材の表面保護に加え、防汚性、劣化因子の浸入抑止効果を付与し、長期に渡り効果を持続します。また、耐摩耗性、耐薬品性を有しており、歩行頻度が高いエントランス、使用頻度が多いトイレ等への採用も増加傾向にあります。
■ 特徴
■
用途
タイル及びタイル目地、石材及び石材目地(新・既設問わず)
■ 標準塗装仕様
タイル及びタイル目地(石材及び石材目地)・表面塗装工
使用材料:テリオスコートNP-360G
対象下地:磁器質タイル(90mm×90mm)、セメント系目地(目地幅10mm)
作業 | 内容 | 塗布量 | 備考 |
---|---|---|---|
素地調整工 | 付着物、水分を除去。脂分は溶剤等を使用し脱脂。 | - | - |
下塗り | テリオスコートNP-360Gをコテ刷毛、ローラー、スプレーガン等で塗布する。 | 0.08kg/㎡ | *1 4時間以上 |
上塗り | 下塗りで材料を充分に充填できなかったモルタル目地に対し、再度テリオスコートNP-360Gを塗布する。 | 0.01~0.05kg/㎡ | *1 24時間以上 |
*1 下地の表面状態によって、塗布量が異なることがあります。
■ 性能
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 | 試験機関、試験日 |
---|---|---|---|
付着性 | JIS K5600-5-6 準拠 基材:磁器質タイル |
分類0 | ㈱日興 H22年10月5日 |
付着強度試験 | 建研式 基材:①磁器質タイル、②御影石 |
① 1.24N/mm? ② 1.70N/mm? |
㈱日興 H22年10月5日 |
硬度試験 | JIS K5600-5-4 準拠 基材:鋼板 |
9H | ㈱日興 H22年10月5日 |
耐汚染性試験 | 汚染物質(油性マジック、口紅)付着後に 溶剤(IPA)にて拭き取り 基材:スレート板 |
塗膜の異常は認められない | ㈱日興 H22年10月5日 |
吸水率試験 | JSCE K571 準拠 基材:モルタルW/C=50 7日間の吸水率試験 |
0.26(吸水率) | ㈱日興 H22年10月5日 |
中性化に対する抵抗性試験 | JSCE K571 準拠 基材:モルタルW/C=50 28日間の促進中性化試験 |
54.2%(中性化深さ比) | ㈱日興 H22年10月5日 |
耐候性試験 | JIS K5600-7-7 準拠 基材:スレート板 キセノンランプ 2000h |
95%(光沢保持率) | ㈱日興 H22年12月20日 |
■ 施工例

施工実績写真集 2022版
県立長崎図書館郷土資料センター(仮称)新築工事

目黒駅前第一種市街地再開発事業のうちベンチ塗装工事

舎人公園C地区建物新築汚染防止塗料工事

ミズケンビル外壁塗装工事

アイシン精機(株)西尾新ダイガスト工場トイレ床塗装工事

大角玉屋(本店)店舗改修工事

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